昨年、応援・見学に行った「身延山 七面山 修行走」のコースに行って来ました。
大会HPにある試走用の駐車票をダウンロードしてクルマの見えるところに置いておけば総門前駐車場に無料で駐車ができます。そこから大会のスタートゴール会場までは5分ちょっと。
歩いていると身延山が正面に見えてきました。
三門。ここをくぐるといよいよ境内に入ります。
正面奥にはものすごい斜度の階段がありますが、実際のコースは右側の女坂を登っていきます。
参道なので舗装路や整備されたトレイルがコースのほとんどです。
道端には途中○○丁といった道標があり、身延山、七面山共に大体五十丁まであり目安になります。
おごそかな雰囲気で身が引き締まります。この大会はいわゆる普通のトレイルラン大会とは一線を画しています。宗教や歴史、文化に興味がない人はコースに飽きてしまうかもしれません。なんたって「修行」走なのですから。
だんだん未舗装路になってきました。斜度もそれなりにあります。
実際のスタート時間から三十分程遅れてコースに入りましたが、木立から漏れる朝日が神々しい。
やっと四十九丁まで来ました。
奥の院。ここまではケーブルカーもあるので多くの参拝、観光客で賑わっていました。
奥の院に登る階段の途中から富士山が見えました。
ここからは下り基調。七面山への往復で通る事になるポイントの感井坊に着きました。
通り過ぎようとすると感井坊の方が中から出てきて私を引き留めます。なんとリュックにも付けられる鈴のキーホルダーを「これを付けて行くといいですよ」と渡してくれました。御菓子までいただいてしまい、恐縮してお礼をいって感井坊を後にします。
赤沢の集落までの道は基本ロード。一部台風の影響で歩行者のみ通行可のトレイルになっていました。
赤沢の集落は身延山と七面山の間に流れる川に面しています。
向かい側にドドーンと七面山が姿を現しました。
コースは川沿いに一旦南下して橋を渡ります。橋からの眺め。
いよいよ七面山の登りが始まります。
よく踏まれた参道ですが、斜度は結構あります。
スイッチバック(九十九折り)も多数。
こちらの道標は灯籠になっています。
やっと四十九丁目まで来ました。ここまでかなりハードで長い長い道のりです。
門が現れ、ここが敬慎院の入口。
途中にある広場から富士山が正面に見えます。
次の門をくぐり、階段を降りると本堂です。
本堂でお参りをしているとお坊さんが「試走ですか?」と気さくに話しかけてきてくれました。
お話をすると何とその方も大会に出られるとのこと。
私の胸ポケットに入ったソストフラスコを見て「この先は水場があまりないから、補充して行かれた方がいいですよ。私が入れてあげます」といって自らソフトフラスコに水を補充してくださいました。なんとも恐縮してしまいます。それにしても先ほどの感井坊といい、こちらの敬慎院といい、なんとウエルカムなところでしょうか。
敬慎院を出て奥の院に向かう途中で信者さん達の行列とすれ違いました。全身白装束の多数の方々を見るとやっぱりここは厚い信仰に守られた歴史ある聖域なのだなぁとあらためて思います。
奥の院の脇に七面山を下る事になる北参道があります。一瞬、えっ!ここですか?というような狭い参道入口です。
道ははじめほとんどシングルトラックで、落ち葉に埋もれて木の根や石があるので調子よく走る事が出来ません。なかなかテクニカルなトレイルです。
落ち葉が堆積している箇所は、地面を探りながら歩くくらいのスピードで下ります。
登ってきた道が長かったように、下りも相当長いです。かなり膝にきます。
下って下ってようやく街に出てきました。
第二エイド予定地の橋のたもとで再び川を渡り赤沢の集落に戻ります。
赤沢まではそこそこ傾斜のあるロードの登り。自分のレベルでは心拍数が上がりすぎて走れません。
赤沢の集落を抜けて再び感井坊に向かう登り。この区間も林道と舗装路です。感井坊の手前十万部寺を越えてからは何とか走る事が出来る斜度になります。
感井坊に着くと先ほど鈴と御菓子をくれた方が建物から出てらして「なかなかお戻りにならないから心配して、連絡をしようかと思っておりました」といわれました。敬慎院でお話をしたり、七面山を下りて自販機前で長めの休憩などをしていたのでこの時、時計は三時半を回っており、ご心配をお掛けしてしまったようでした。今度はお饅頭や最中などを持たせてくれました。何から何まですっかりお世話になってしまいました。
感井坊からは林道と時々それをショートカットする登山道で山を下りていきます。傾斜が緩やかだったせいか、七面山の下りで痛かった膝も痛むことはありませんでした。
妙石坊を通り過ぎると川沿いの道になり、いよいよ帰って来た感じがしてきます。感井坊からは下り基調で難所もないので、制限時間がギリギリでも感井坊まで来れば何とかなりそうな気がします。
三門まで戻ってきました。
この石段を下ればゴールはもうすぐそこです。
ゴール地点でGPSをみると途中道を確認するために行きつ戻りつしたせいか距離が40キロを越えていました。各所でお参りもしていたので所要時間は8時間20分。自分の走力だと実際にロングコースに出場するとしたら、気を抜くと途中関門で終了になってしまう可能性があります。
このコース、シューズは斜度のある登り下りのロードが多いことから、クッション性の高いHOKAが適していると思います。また、ポールの使える人はあった方が絶対にいい。確実にタイムの短縮と体力の温存が可能になります。
修行走。コースは単純明快でロード区間も多いですが、歴史や宗教、寺社仏閣が好きな人、そして富士山が好きな人は一度は行ってみる価値のある場所だと思います。何よりお寺の人たちが皆さん温かくフレンドリーなのがとても印象に残ったコースでした。
大会HPにある試走用の駐車票をダウンロードしてクルマの見えるところに置いておけば総門前駐車場に無料で駐車ができます。そこから大会のスタートゴール会場までは5分ちょっと。
歩いていると身延山が正面に見えてきました。
三門。ここをくぐるといよいよ境内に入ります。
正面奥にはものすごい斜度の階段がありますが、実際のコースは右側の女坂を登っていきます。
参道なので舗装路や整備されたトレイルがコースのほとんどです。
道端には途中○○丁といった道標があり、身延山、七面山共に大体五十丁まであり目安になります。
おごそかな雰囲気で身が引き締まります。この大会はいわゆる普通のトレイルラン大会とは一線を画しています。宗教や歴史、文化に興味がない人はコースに飽きてしまうかもしれません。なんたって「修行」走なのですから。
だんだん未舗装路になってきました。斜度もそれなりにあります。
実際のスタート時間から三十分程遅れてコースに入りましたが、木立から漏れる朝日が神々しい。
やっと四十九丁まで来ました。
奥の院。ここまではケーブルカーもあるので多くの参拝、観光客で賑わっていました。
奥の院に登る階段の途中から富士山が見えました。
ここからは下り基調。七面山への往復で通る事になるポイントの感井坊に着きました。
通り過ぎようとすると感井坊の方が中から出てきて私を引き留めます。なんとリュックにも付けられる鈴のキーホルダーを「これを付けて行くといいですよ」と渡してくれました。御菓子までいただいてしまい、恐縮してお礼をいって感井坊を後にします。
赤沢の集落までの道は基本ロード。一部台風の影響で歩行者のみ通行可のトレイルになっていました。
赤沢の集落は身延山と七面山の間に流れる川に面しています。
向かい側にドドーンと七面山が姿を現しました。
コースは川沿いに一旦南下して橋を渡ります。橋からの眺め。
いよいよ七面山の登りが始まります。
よく踏まれた参道ですが、斜度は結構あります。
スイッチバック(九十九折り)も多数。
こちらの道標は灯籠になっています。
やっと四十九丁目まで来ました。ここまでかなりハードで長い長い道のりです。
門が現れ、ここが敬慎院の入口。
途中にある広場から富士山が正面に見えます。
次の門をくぐり、階段を降りると本堂です。
本堂でお参りをしているとお坊さんが「試走ですか?」と気さくに話しかけてきてくれました。
お話をすると何とその方も大会に出られるとのこと。
私の胸ポケットに入ったソストフラスコを見て「この先は水場があまりないから、補充して行かれた方がいいですよ。私が入れてあげます」といって自らソフトフラスコに水を補充してくださいました。なんとも恐縮してしまいます。それにしても先ほどの感井坊といい、こちらの敬慎院といい、なんとウエルカムなところでしょうか。
敬慎院を出て奥の院に向かう途中で信者さん達の行列とすれ違いました。全身白装束の多数の方々を見るとやっぱりここは厚い信仰に守られた歴史ある聖域なのだなぁとあらためて思います。
奥の院の脇に七面山を下る事になる北参道があります。一瞬、えっ!ここですか?というような狭い参道入口です。
道ははじめほとんどシングルトラックで、落ち葉に埋もれて木の根や石があるので調子よく走る事が出来ません。なかなかテクニカルなトレイルです。
落ち葉が堆積している箇所は、地面を探りながら歩くくらいのスピードで下ります。
登ってきた道が長かったように、下りも相当長いです。かなり膝にきます。
下って下ってようやく街に出てきました。
第二エイド予定地の橋のたもとで再び川を渡り赤沢の集落に戻ります。
赤沢まではそこそこ傾斜のあるロードの登り。自分のレベルでは心拍数が上がりすぎて走れません。
赤沢の集落を抜けて再び感井坊に向かう登り。この区間も林道と舗装路です。感井坊の手前十万部寺を越えてからは何とか走る事が出来る斜度になります。
感井坊に着くと先ほど鈴と御菓子をくれた方が建物から出てらして「なかなかお戻りにならないから心配して、連絡をしようかと思っておりました」といわれました。敬慎院でお話をしたり、七面山を下りて自販機前で長めの休憩などをしていたのでこの時、時計は三時半を回っており、ご心配をお掛けしてしまったようでした。今度はお饅頭や最中などを持たせてくれました。何から何まですっかりお世話になってしまいました。
感井坊からは林道と時々それをショートカットする登山道で山を下りていきます。傾斜が緩やかだったせいか、七面山の下りで痛かった膝も痛むことはありませんでした。
妙石坊を通り過ぎると川沿いの道になり、いよいよ帰って来た感じがしてきます。感井坊からは下り基調で難所もないので、制限時間がギリギリでも感井坊まで来れば何とかなりそうな気がします。
三門まで戻ってきました。
この石段を下ればゴールはもうすぐそこです。
ゴール地点でGPSをみると途中道を確認するために行きつ戻りつしたせいか距離が40キロを越えていました。各所でお参りもしていたので所要時間は8時間20分。自分の走力だと実際にロングコースに出場するとしたら、気を抜くと途中関門で終了になってしまう可能性があります。
このコース、シューズは斜度のある登り下りのロードが多いことから、クッション性の高いHOKAが適していると思います。また、ポールの使える人はあった方が絶対にいい。確実にタイムの短縮と体力の温存が可能になります。
修行走。コースは単純明快でロード区間も多いですが、歴史や宗教、寺社仏閣が好きな人、そして富士山が好きな人は一度は行ってみる価値のある場所だと思います。何よりお寺の人たちが皆さん温かくフレンドリーなのがとても印象に残ったコースでした。
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by run-lenotre
| 2015-10-25 16:23
| トレーニングなど