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富士山南麓の森とトレイルラン大会〜中間報告のレポート

DogsorCaravanの岩佐さんによる富士山南麓の森・富士山勉強会のレポートを読ませていただきました。

富士山エコレンジャーの方によるUTMFの富士山周辺自然環境への影響を調べた報告書は、私も今年の初めに一度読んでおり、森を走ろうのシンポジウムでもあるパネラーの方が議題にする予定だったものの、結局シンポジウムで話される機会はありませんでした。

この報告書を読んでの私の印象は、エコレンジャーの方は何もトレイルラン大会を否定しているわけではなく、その規模を問題にされているのだ、というものでした。

それはレポートの中に「2000人」という表記がかなり頻繁に出てくる事にも表れていますが、かといってそれを1200人にすれば、問題はなくなるかというとそうでもないようです。

私の先日のブログで2014UTMFのコースが未だ発表されていない理由についての推測を書きましたが、コースが決められないのはこの問題がおそらく一番で、現在も調整を行っているからではないかと私は思っています。ここで関係者同士がきちんと話し合っていかないと、かつての箱根の様にトレイルラン関係者の意見が聞かれないままに、大会自体が開けなくなるような地域ガイドラインが作成されてしまうかも知れません。

この勉強会に対しては岩佐さんが、自身を中立的な立場とはいえないと前置きしながらも、冷静にコメントをされおり私も共感しました。

なお、岩佐さんは鎌倉市のトレイルに関する陳情についても、その全文を紹介されています。

こちらもトレイルラン関係者からみるとかなり強硬な印象を受けますが、地元の人々の一部だとしてもこういった感情を持たれるに到ったトレイルラン側にも問題がなかったとはいえません。

既に鎌倉市の要請で鎌倉アルプスを使ったトレイルラン大会は開催中止となっています。

こういった流れが他の人気ハイキングコースの例えば高尾山などに広がっていくかどうかは私達トレイルランを愛好する一人一人が考えていく必要がありそうです。


追記として、この岩佐さんのレポートに対してエコレンジャーの方からの返信がFB上でありました。

とても丁寧かつわかりやすい文章で、それに対する岩佐さんの返信もあります。

UTMF実行委員会とエコレンジャーの方々のやりとりの詳細はわかりませんが、様々な立場の人間が、それぞれの意見を持ち寄って、摺り合わせをしていくことはとても重要だと思いました。
by run-lenotre | 2014-03-19 22:25 | トレイルレース