ランニング日誌


by run-lenotre

NATURAL BORN HEROES NHK出版

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あのBORN TO RUNのクリストファー・マクドゥーガルの最新作。

ロード、トレイルを問わず世界中のランナーの意識を変えさせた衝撃の前作は、裸足ラン、ビブラム・ファイブフィンガーズ、ワラーチ等のブームを巻き起こしました。またつい先日ララムリの二人が来日、賛否はともかくUTMF出場や様々なイベントが行われその人気の程を感じさせました。さて、今回の作品はどうでしょうか。

出てくるキーワードは、パルクール、詠春拳、パンクラティオン、クレタ走り、雑草食、オメガ3脂肪酸、水中毒、糖質制限、脂肪燃焼システム・・・。
作品の主題が第二次世界大戦中にギリシャ・クレタ島で実際に行われたドイツ軍将校誘拐作戦であり、作戦メンバーがいかに誘拐した将軍を連れて島を脱出したかを描く課程で、上記のキーワードが次々と出てきます。

結論から言えば「走る」というシンプルなテーマに絞った前作に比べ、人間本来の能力という広範囲なテーマを扱った為に、各要素の掘り下げが浅くなり、やや物足りない内容になってしまった感じは否めません。

逆に言えば、前作の影響により、くるぶしまで埋まる泥だまりや足に刺さりそうなササの切り跡が露出したトレイルでもワラーチを履き続ける裸足ランナー(ララムリを除く)とか、かかと着地が基本のノルディックウォークをフォアフット用のファイブフィンガーズで行うような人達が出てこなくていいのかもしれません。

個人的にはクレタ走りをもっと掘り下げてもらいたかった。人間の弾性反発力を使うこの走り方は、きちんとメソッドが解説されれば間違いなく日本のトレイルランニング、スカイランニングに旋風を巻き起こすに違いないと思われます。

日本版の表紙はものすごく格好いいです。ちなみにスカイランナー松本大さんを藤巻翔さんが撮影されたものだという事を聞いています。
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by run-lenotre | 2015-10-02 07:23 | グッズ | Comments(0)