富士山1周レースができるまで ヤマケイ新書

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先日終了したばかりの第四回UTMF。今年も様々な問題が起きてしまったようですが、大会を開催・運営する事がいかに大変かは私も第一回のUTMF(2011年の幻の第一回を含めればそれ以前)から何らかの形で係わってきているので、時系列で語られていると「あのとき鏑木さんはああだったんだ」「六花さんはあの時、こういう苦労をされていたんだ」などと感慨にふけってしまいます。

ただ、かつてあるイベントで鏑木さんが「UTMFは妥協の産物で・・・」と思わず発言されたように、なかなか理想と現実の摺り合わせは大変なようです。

肝心の本の内容ですが、鏑木、福田両氏の幼少期から走る事との出会い、そしてUTMF開催に到るまでの経緯がリレー方式で綴られています。行間に溢れているのはひたすら仲間達や関係者への感謝感謝です。気持ちよく読み進むことが出来ます。いい本です。

しかし、現実問題として毎年大会で必ず起きる渋滞。二年続けて途中での関門時間延長などは運営のどこかに根本的な誤りがあるようにしか思えません。
私が危惧するのは、今年渋滞の中で外国人から怒声が上がったという噂を耳にした事。
実は昨年も80分を超える杓子山の渋滞でトレイルを踏み外して割り込みを始めたのは、思慮の浅そうな日本人の若者と立派な体格の外国人達でした。若者はともかく、外国の方の気持ちは分かりました。数十時間飛行機や列車を乗り継いで日本に来て出てみた大会が大渋滞。しかも関門時間が迫ってきており、このままではタイムオーバーで終了!となれば「何だ!この大会!」と思うのは当然です。
去年今年とこのような事が続き、海外から参加されたランナー達が「UTMFは渋滞がひどいから出ない方がいいよ」などという噂が広がらなければいいな、と本気で心配してしまいます。

日本でほとんど唯一といっていいい100マイルレース。この本にあるように開催にはとてつもない苦労があるのですが、5年10年と継続していって日本人が海外に誇れる大会になっていって欲しい気持ちから運営についてもう少し考えていただきたいと思います。

まあ、渋滞の原因は実は誰もが分かっているはずなのですが・・・。
by run-lenotre | 2015-10-02 21:58 | グッズ | Comments(0)