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斑尾フォレスト50k 2016

2016斑尾フォレスト50kに参加してきました。

この秋は天候不順が続いていましたが、10周年を迎える今回は幸いにも天気に恵まれました。
ただ、久しぶりの好天に喜んだのか、蜂が例年になく発生して多数のランナーが被害に遭いました。
しかし、多くのランナーがポイズンリムーバーや塗り薬を所持しており、大事には至らなかったようです。

まずは前日から。雨の首都圏を早朝に出発。飯山インターを降りて恒例の朝風呂へ。霧で露天風呂からの景色は真っ白でしたが、先々週の信越と先週のUTMF応援の疲れをとります。
お昼まではまだ時間があったので道の駅に立ち寄り。
丁度リンゴが収穫の最盛期らしく、いろいろな種類が並んでおり2種類ほどゲット。お昼近くなってインター近くの名物食堂に行きましたが、人はいるもののお店が開いていない・・・。
ご主人らしい方が「今日は子供の運動会だからお昼はお休みなんだよ。わざわざ来てもらったのに悪いねー」。
・・・ほのぼのしています。

気を取り直して飯山駅前に行くことに。
丁度、秋の野草フェスタ(?)が行われており、街には寄せ植えや盆栽、季節の野草が飾られていました。お抹茶が点てられていたので一服。栗入りの大福がボリュームたっぷり。
食事処あたご亭の開店と共に入り、名物の豚丼(肉特盛)を注文。
ものすごいものが出てきました。
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・・・満腹です。
お腹をさすりながらお店を出てしばらく歩くと「飯山名物バナナボート、10店分食べ比べできます〜」との声。
一個250円飲み物付きサービス。
ついつい老舗と言われる大黒屋さんのバナナボートを購入。
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ベンチに座ってコーヒーといただきました。
お腹、・・・苦しいです。

1時からの受付前に斑尾高原のレストランハイジに到着。信越五岳でお世話になった整体の先生にまた施術をお願いしました。

受付終了後はお宿にチェックインし、部屋でゴロゴロ。気がついたら寝ていました。
コースコンディションが悪く、袴岳山頂を迂回するコース変更については受付時に聞いていたので、クリニックやガイダンス、競技説明はパス。ウェルカムパーティーが始まる頃会場に戻りました。

パーティーでは知り合いの方何人かとお話の後、ガーッと食べて退散。
実はこの日の夜に11月にある大会のエントリーが始まる予定だったのでPCの前で待機。
9時丁度にエントリーを無事済ませてバタッと就寝。

レース当日。50キロのスタートは6時半なので5時30分過ぎに宿を出発。
サンドイッチと菓子パン、ミネストローネ、リンゴジュースの朝食を済ませてスタート位置へ。
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6時半、石川弘樹さんのカウントダウンと共にスタート。
今回は信越の時よりもさらに後方、ほぼ最後尾からスタートしました。

トレイルのコースは信越五岳の時よりもかなり乾いて滑りにくくなっていました。

第一エイドを通過した大池付近で蜂に刺されてポイズンリムーバーで処置をされているランナーが数人。
皆さん、準備をしっかりされているようです。

10キロ手前、学校法人所有のスキー場に入る少し前のトレイルで前方のランナーが多数ストップしていました。そこではキイロスズメバチが出ていたようです。

前方のランナー達が全員波を打つように引き返してきました。スズメバチがブンブン周囲を飛び回っています。周りのランナー達も慌ててジャケットを羽織ります。スタッフの方が「駆除のスタッフが来ますのでしばらくここでお待ちください」とアナウンス。
しばらくして軽トラックでスタッフが来てくれるも、結局、蜂の巣が見つからず、迂回路をとることになりました。

迂回路は林道をそのまま下り、スキー場の入り口からコースに戻るルート。距離はほとんど変わらなかったと思います。結局タイムロスは30分ほど。

再び、トレイルに入り、斑尾山への登り口までの登り基調の林道へ。今回はこの登りの林道を遅くてもすべて走る、と決めていて、登山口まで何とか走りきることが出来ました。

登山道は手前の林道を頑張って走ったおかげで蜂待ち集団のほぼ先頭につくことが出来、隊列状態になることなく自分のペースで登ることが出来ました。
・・・ですが、これが逆にまずかった。
隊列が出来るとペースが抑えられて休憩が出来るのですが、それがなかった為に目一杯で登ってしまい、左足ふくらはぎ内側に痙攣が起こってきました。

山頂から走ることの出来るパートに変わって、とうとうカチカチに攣ってしまいました。トレイル脇に立って芍薬甘草湯とMAGUMAを投入。

攣りが治まって下りを走り始めたものの、今度は木の根に足が引っかかってダイブ。前向きに吹っ飛んで胸から落ちました。丁度右手が胸の下にあり、肋骨強打、右手中指から小指と手のひらがしばらくしびれていました。
ただ、今回も指ぬきグローブ、アームカバー、ゲイターにニューハレ膝Vテープ、膝上タイツと「クラッシックトレイルランスタイル」だったために擦過傷等は一つもできなかったのが不幸中の幸いです。

転倒後はトレイル脇に座ってしばらく休憩。何人かの後続ランナー達に抜かれてきます。すると50代位のランナーが自分と同じ場所で同じようにダイブ。その方も膝は擦りむいたものの大きな怪我もなく、無事走り始めることができました。「お互い気をつけましょう」と言葉を掛け合って再スタート。

第三エイド「バンフ」手前のゲレンデの九十九折り。信越の時とは打って変わって多少荒れているものの走って降りることができました。エイドを出て湿原帯に入りますが、ここも信越の時に比べれはかなり良い状態だったと思います。

袴岳の登山道に入り、袴湿原までは通年のコース通りでしたが、ここから袴岳を巻いて行くコースに。
ここのアップダウンで膝に痛みが出始めました。今シーズン前半は膝の痛みとは無縁でしたが、信越の時から再発。信越の後半は痛みで下りはほとんど走ることが出来なくなっていました。

第四エイド赤池で痛み止めを飲むことを決意。
笹寿司をお腹に入れてから痛み止めと胃薬を投入。ついでに芍薬甘草湯も。

走り出してすぐに痛みがなくなるはずもなく、しばらくは我慢しながらの走行となりました。
希望湖までのアップダウンもだましだまし走っていよいよ最終毛無山の登りへ。
信越の後半出来なくなったパワーウォークも50キロまでのレースなら何とか馬力が続きました。

山頂の展望台からはお天気の良い飯山や木島平の景色が久しぶりに楽しめました。

毛無山の下りの九十九折りは安全運転。
希望湖に戻る巻道のアップダウンからスイッチを入れて走り始めました。

最終第五エイド。ここでは水分と果物だけいただいて出発。希望湖周回に入ります。

痛み止めは効いてきていましたが、大腿四頭筋とふくらはぎが張って、いつ攣ってもおかしくないような状態でした。それでも周囲のランナーのペースが落ちてきたせいで第四エイドからは他のランナーに追い越されることはなくなっていました。

最後3〜4キロほどのところで旧知のYさんに出会いました。蜂による待機と迂回の事はご存じなかったので蜂待機組より前にその地点を通過した事になります。ということはタイムにして30分以上Yさんに追いついたということ。フルマラソンを常に3時間程で完走されるYさんにトレイルとはいえ、大会で追い越すことが出来たのは初めてだったので、これは自信になりました。

最後の坂を登って舗装路へ。舗装路に入り路面が変わった瞬間、またふくらはぎが攣りそうに・・・。
振り向くと直前に追い越したランナーが百メートルほど後方に見えてきました。

ここで抜き返されるのもなんだか悔しかったので、最後の力を振り絞ってホテル前の下りのロードを走りました。
再びゲレンデを登り返し、いよいよゴール上に出ました。後続ランナーとの差は開いており少しほっとしました。

そのままゲレンデを下りますが、やっぱり膝が痛い。斜度のある部分はゆっくり走って最後だけダッシュ。

ボロボロになりながらも、何とかゴール。

タイム的には袴岳のショートカット分と蜂待ち時間が相殺されるものの、自己ベストと言えるタイムでした。

ゴール後、知り合いの方に会うと口々に「やっぱり、トレイルランは晴れると気持ちいいねぇ〜」の声。

翌日からはまた台風の影響で雨が予想されただけに、さすが十周年記念大会。
斑尾の神様のおかげか、奇跡的な好天に恵まれた斑尾フォレストはやっぱり多くのトレイルランナーから支持される人気大会だからなのかなぁ、と思いました。




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by run-lenotre | 2016-10-03 19:11 | トレイルレース