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南アルプスマウンテンマラソン

南アルプスマウンテンマラソンに参加してきました。
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結論からいうと、来年以降参加するなら「ハーフ」が断然おすすめです。
なぜなら、
フル折り返し、ハーフゴール地点のエイドでの川根本町地元の皆さんの歓待が凄い。食べ物も自然薯からわさび稲荷、漬け物など地元の食材豊か。
また、ハーフゴール後だと温浴施設がすぐ近くにあって、温泉でさっぱりして、SLも走っている風光明媚な大井川鉄道に乗って戻ることが出来る。
肝心のコース。多くは林道。気持ちのいいトレイルは少々。急造のトレイルはまだ踏まれていなく、モコモコかツルッツルで走りにくい。折り返しの後、また同じコースを戻ると思うとちょっと気が重くなる。
景色がいいのはほんの数カ所(富士山見えたけど)。
さらにスタート地点までのアクセスがかなり悪い。川の増水で急遽別に用意された駐車場からシャトルバス乗り場まで歩いて10分。バスを降りてからスタート地点までがさらに10分。フルだとレース後もその道程。

・・・とまあ、散々悪態をついてしまいましたが、大会自体は楽しいものでした。

大会前日。東京から結構距離があるので今回は前泊としました。
朝6時過ぎに家を出ましたが、受付会場に着いたのはなんと11時。首都圏からの距離は北信・信越に匹敵します。
天気は・・・小雨模様です。
前日受付を済ませて、ニューハレV&Xテープを忘れてきたのでブースで購入。ついでにベスパも買っておきました。
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受付を終えて、楽しみにしていた川根温泉へ。
トロットロのお湯に浸かって最近の疲れをいやします。
しばらくして館内アナウンスが。「まもなくSLが通過いたします。皆様、手を振ってご挨拶お願いいたします。」
・・・って。
わらわらと裸の子供からおじいさん達まで集まって総勢20名ほどでSLに手を振りました(自分も)。車窓からも手を振ってくれる乗客の方々もいて、ほのぼのとしました。しかし露天風呂から手を振られるって、向こうからどう見えるんだろう・・・。
一時間ほどのんびりして、島田市内のビジネスホテルへ。
午後三時にチェックインしましたが、することもなくとりあえず軽くビールを飲んで午睡。一時間ほどで起きて駅前まで歩いてみましたが、・・・何もない。
駅前は地方に多くにありがちな居酒屋ばかりの景色。
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・・・結局、お昼と晩ご飯はコンビニとなりました。

帰ってホテルの部屋でゴロゴロ、ウトウト。
午前3時にベッドから起き出して準備。4時15分に出発。
指定された駐車場には5時頃到着しましたが、前述の様にそこには入れず1キロほど先のグランドの駐車場に案内されました。そこからシャトルバス乗り場までは10分程歩き。バス乗り場には数十人のランナーが待っていましたが、整理のスタッフが一人しかおらず、バスが来ると人がどっと集まって乗れる人から乗る、的なプチカオス状態。ランナーの何人かが「ちゃんと整列させた方がいいよ」とアドバイスして何とか並ぶ形に。
バス自体は割と本数があったので結局それほど待たずに乗車できました。
そこからしばらくバスに揺られ、スタート地点の手前で下車。
ここからさらに10分ほど歩いたところがスタート地点のキャンプ場。
フルの総距離は45キロということですが、この往復の歩きを入れたら50キロ超えるなぁ、と思いました。

キャンプ場のトイレが一カ所と仮設トイレが8基ほど。参加人数が900名を超えるのにこれで足りる訳もなく、当然大混雑。
シャトルバスの遅れもあって結局スタートが15分遅くなりました。整列していても割と暖かかったので大丈夫でしたが、冷え込んでいたら結構つらい事になったのではないかと思います。
スタートもハーフ・フル全員同時なので、林道をしばらく行きトレイルに入ったところで渋滞。
コースは、はじめにも書きましたが、林道と新しく造成された急斜面の山道がほとんど。この造成された山道は土がモコモコか、踏まれてツルッツルなのでかなり進みにくい。

林道の斜度は、登りは走ろうと思えば走れるくらい、下りは飛ばせる人は飛ばせますが、自分は膝に不安があるのでかなり抑えての下りとなりました。
往路の最後にこれまたツルッツルの急斜面下りが待ち構えています。
折り返し地点(ハーフゴール)は川根本町の賑やかな場所で、地元の方々も道端で応援してくれています。ゲートも立派でエイドの食事も豊富。ハーフで終わりにしておけば良かったとそのとき以降何度も思いました。

補給をしてトイレに行き、復路に入ります。
基本コースは同じなので折り返し地点(ゴール)に向かうランナー達とすれ違います。「ファイト〜」とお互いに声を掛け合いながらすれ違うのは励みになりました。ここで知り合いの方に何人もお会いしました。

林道とモコモコ、ツルッツルを再び繰り返します。
復路の林道登りは半分以上を歩いてしまいました。膝から大腿四頭筋にもきていたので、ポールを使ってのパワーウォーク。最終盤の下りもポールを使って膝の負担を軽くしながら「ゆるジョグ」ペースで。最後の最後、ラスト1.5キロだけ本気で走ってゴール。男子優勝タイムからは+3時間程、全体中位でのゴールでした。
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ゴール後はクラムチャウダーとパンをいただいて、のんびり着替え。折り返しすぐ後ですれ違った知り合いの方のゴールを待って、お互いの健闘をたたえ合った後、バス乗り場まで歩き(足を痛めていたらかなりツラいと思う)、バスに乗って駐車場まで。
マイクロバスだと小回りがきくのでシャトルバス乗り場から先まで行ってくれました。大型バスだと降り場から10分の歩きだったので助かりました。
駐車場を出て手前にあった食堂に入り、盛り盛りの天丼を注文。
お腹が一杯になった後、国道を島田市方面に向かいますが、紅葉シーズンということもあり大渋滞。結局、前日も入った川根温泉に立ち寄り、ここで1時間半程時間を潰しました。
温泉を出て高速道入口までたどり着きましたが、今度は高速が45キロの大渋滞。
その日のうちに帰宅することをあきらめて、新東名の静岡SAで車を停めて2時間ほど寝ることにしました。
10時を過ぎて高速の渋滞は解消に向かっていましたが、今度は首都高速が工事で渋滞。遠回りながら、圏央道を使い中央道から帰ってきました。
自宅に着いたのが、日付が変わった午前1時半過ぎ。
いやはや、大会のコース自体よりも歩きを含めたアクセスの長さにホトホト疲れた遠征となりました。

南アルプスマウンテンマラソン。
大会自体は、はじめに書いたようにハーフならかなり楽しい大会だと思います。
ただ、アクセスは紅葉シーズンということもあり、首都圏から車で行くにはかなり大変な大会であることは間違いないようです。ガチで走るのではなく、前後泊して温泉や観光、ついでにハーフマラソンくらいが楽しめるのではないかと思います。

そういえば参加賞ですが、人によってキャップの色は黒だったり、ブラウンだったりするようですが、自分は赤っ!!!。
何とも80年代チックなサングラスといい、自分が着けると本当に30年くらい時計が逆戻りしてしまいそうです。
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追記:
ふと、思ったのですが、千頭地区フル折り返し・ハーフゴールをスタート・ゴールにした方がいいのではないでしょうか。Googleマップで見たところ、周辺には車を停められる場所はありそうだし、町の人の応援も力になります。ハーフの人数であれば、仮にスタートを不動の滝キャンプ場にしてバスで運んでも何とかなりそう。900人がスタートするには正直、不動の滝キャンプ場は狭すぎです。
フルで走っていて、あのキャンプ場に帰るのかぁ・・・。ゴールしてから歩いてバス乗って、降りてからまた歩いて・・・。というのは、ハーフゴール、フル折り返しが華やかだった分、モチベーションはかなり下がります。


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by run-lenotre | 2016-11-22 21:06 | トレイルレース