2019 OSJ新城トレイル32K
2019年 03月 26日
今シーズンの初レース、OSJ新城32Kに「初」参加してきました。
「新城、エントリーしました!」と知り合いに言うと「キツいですよ〜」と皆に言われました。
確かに累積標高などを見ると距離の割にアップダウンが激しそう。よく「走れないコース」とも言われています。しかし、時期的に参加者の多くがシーズン初レースとなるのでそれもキツく感じる要因ではないかと若干侮ってもいました。
実際は32キロで制限時間が10時間ということからもわかるように「かなりキツい」大会でした。
さて、大会のレポート。
受付が前日のみなので前泊が必要。首都圏からだと大会終了後着替えてお風呂に入っていたらその日のうちに帰って来ても22時過ぎになってしまうところ。
・・・年度末ですが思い切って月曜日お休みをいただきました。
前日の受付は午後2時から。3時ちょっと前に会場に到着してブースをのぞいたり、知り合いの方とお話をしたりして受付を済ませ早々にお宿へ。競技説明会はパス。
折角の温泉旅館に連泊なのでもったいない・・・。早速「名湯」湯谷温泉を堪能させていただきました。このお湯はかなりイイ。
晩ご飯も美味しかったのでレース前でしたが、ついついビールを一本飲んでしまいました。
お腹も満ちて8時には就寝。
翌朝。5時起床。のんびり準備をして6時40分頃宿を出発。7時前に会場駐車場に着きました。
ちょうど64Kのスタート時間でしたが、かなり冷え込んでいたことからしばらく車中で待機。
開会式10分前に会場に。今回は様子見もあってほぼ最後尾に並びました。
8時にスタート。最後尾なのでゲートをくぐるのに3分以上掛かった気がします。
序盤は流れに乗ってゆるゆると走ります。2.3キロ程先のシングルトラックの登りはじめで渋滞することはわかっていたのでマイペースで。
林道が終わり渋滞。待つこと12分。シングルトラックの登りに入ります。
この大会、登りは急登。下りも急下り。林道と巻き道が続く「走れる」区間も有りますが、急坂で体力をかなり使うので足にきて思うように走れません。
コースレイアウト上、何回か先行ランナーとすれ違う区間が現れます。
シングルトラックでは先行者に道を譲ります。
はじめの九十九折りの下りでペースが落ちます。7〜8人前の女性ランナーが下りになれていないらしく完全にボトルネックになっています。自分の後ろにも十数人〜数十人の列が出来ますが、ここはまだ前半の前半、休憩と思いゆっくり行きました。
岩がゴロゴロしているものの少しトレイルが広くなったところで数人が追い越して行ったので自分も先に行かせてもらいます。
土地柄か、初心者の方が多いのかこの大会では追い越し時に声がけするランナーはほとんどいませんでした。ハイカーとすれ違ったりするときも減速、挨拶するランナーもかなり少なかった印象です。
おそらくハイカーがまだ少なく軋轢がほとんどないのだと思います。
この大会の急登は本当に斜度がキツい。しかも登りと下りがほとんどで間をつなぐ林道やシングルトラックの巻き道が続くパートは2〜3箇所くらいしか記憶がありません。
この上り下りが段々と足を「削って」いきます。
筋疲労から足が上がらずにちょっとした石や根っこにつまずく様になってきました。
本人はかわしているつもりですが足が上がっていない。・・・バリアフリーの大切さがわかります。
巻き道のシングルトラックを数人のトレイン状態で走っているときまず一回目の転倒。
このままでは意識して休憩していかないと大変な事になると、中盤からはちょっと疲れてきたと思ったら積極的にトレイル脇で休憩、補給をするように心がけました。
朝方、寒かったものの日中は暖かく景色も絶景のトレイルラン日和。
エイドはほとんど水しかありませんが充分に補充して行きました。
ジェル2本、柿ピー小袋×2、スニッカーズ(ミニ)×4、ミックスナッツを持参。一回目に転倒したときに右足の内転筋が攣りそうになったので芍薬甘草湯を投入。
13キロ過ぎの急坂を登り切って全体の半分ほどの分岐に到着。ここからはまた下ってくる先行ランナーに道を譲りながら急登を登ります。
・・・いやはや本当に上り下りが多い。
何度か躓きながらやっと先ほどの分岐まで戻って来ました。ここで26.9キロ。もうゴールが見えます。
・・・が、しかしこの分岐を過ぎて少し行った木段の下りで躓いて前方へダイブ。
2〜3段分吹っ飛んだと思います。カラダ全体の右側から地面に落下。
何年か前斑尾の袴岳の九十九折りの下りで吹っ飛んで頭から落ちた時に「ヤベッ!!」と思った以来の大転倒でした。
右胸と右肩を強打。擦過傷は右足の膝上数カ所と右手小指の先。
「イツ〜ッ・・・・」としばらく動けません。一番痛い右肩でしたが、動かすとちゃんと動く。
痛いのは「五十肩」のせいもありました。少し安心。しばらくトレイル脇で座って休憩。
下りはカラダが前傾しているので、躓くとそのまま前方に吹っ飛んでしまいます。
ここからは下りは特に慎重に行くことにしました。
自分よりかなり年配のランナーにスルッと追い越されたのでその後をヘロヘロと追います。
下りで離されて登りで追いつくパターンを何度も繰り返しました。
最後の最後まで「斜度」は容赦してくれません。ゴールのアナウンスが聞こえて来てもまだ急下りの九十九折りが続いています。
このまま急坂で終わりか・・・と思った頃、ゴール会場が見えてラスト数百メートルだけ緩斜面になります。
これまで引っ張ってもらった年配ランナーには申し訳無かったのですが、ここからスパートしてゴール。
これくらいだろうと予想していたタイムよりかは速かったものの、途中転倒したり、休憩して補給(3回くらい)した分時間は掛かっていました。
新城32K。
自分的には武田の杜のような「走れる(というか走りっぱなしの)」コースではなく「山岳耐久」的要素の高い比較的好きなコースレイアウトですが、首都圏からの参加では前後泊必須で費用が「大名旅行」になってしまうことから、来年以降の参加は迷ってしまう大会でした。
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by run-lenotre
| 2019-03-26 21:04
| トレイルレース